#5-1 山、滴る。Yohakuとともに山の夏やすみ

「Yohaku」PRチームは、高山植物を観察するため、石川県、福井県、岐阜県、富山県にまたがる白山にやってきました。 白山で見られる植物の種類は250種近く。標高が変わるたびに楽しめる姿が変わり、歩く距離もある程度長いため、同じ山小屋で2泊するというスケジュールです。 シャワーもない山での2泊……。清涼な香りと軽さから「どこかで役に立つのではないか」とジャパニーズミントのアロマオイルをサコッシュに入れて登山口を出発しました。 実感したのは香りがもたらしてくれるリフレッシュ効果。夏山登山を計画中の方は、ぜひ最後までお読みください。

yohaku コラム yohaku コラム 万年雪をたたえた神々しい山容から、「日本三霊山」の一座であり信仰の対象として大切にされてきた白山。「別当出合登山口」から鳥居をくぐり、吊り橋を渡り、登山道へと入ります。ここで福井県永福寺の雲水(修行僧)のみなさんと一緒になりました。合掌してくださり「お先です!」の声のハリは、回山倒海。

「山、滴る(したる)」。草木が生い茂り、夏の山の瑞々しさを表す俳句における夏の季語です。この日の白山は、1週間前にようやく雪解けした場所が多々あり、雪の下でちぢこまっていた植物が枝葉を伸ばしています。その緑のみずみずしさ、生命の勢い、まさに“滴る“! そして、たとえ高山といえど、道中は汗びっしょりになるほどのむし暑さ。 特に、標高が低い樹林帯では風が抜けず、くだりとのぼりの登山客のすれ違いにも時間がかかって、登山道も渋滞しがち。

yohaku コラム yohaku コラム yohaku コラム yohaku コラム 「別当出合登山口」から、1日目のゴールである山小屋「南竜山荘」までは、約4時間。樹林帯を抜け、標高があがると高山植物が見え始めます。

渋滞ですれ違い待ちをしている間、思わぬ発見がありました。 サコッシュに入れておいた扇子にジャパニーズミントのオイルを数滴たらし、仰いでみると、いや涼風かな、涼風かな。 登山に扇子?余計な荷物を持ってくるんじゃない!とお叱りを受けそうですが、登山歴15年のYohaku PRチームのメンバーによると「これはアリ」。 湿気に充満した樹林帯の中で、少しでも風があると心地いいうえ、さらにさわやかなミントの香りで、途切れがちだった集中力が戻ってくるから。水に濡れてもいいアウトドア用扇子もあるそうです。

ただ、甘い香りは虫がよってくる可能性があるため、虫除け効果があるといわれているジャパニーズミントがベター。重い荷物を背負って長時間歩くうえで、爽やかな香りは、いい気分転換とカンフル剤になってくれます。

yohaku コラム ジャパニーズミント

構成・文: 柳澤智子(柳に風)
撮影:宮濱祐美子